うつは早めの診断と治療をすること【誰もが患う可能性がある病気】

セルフチェックも重要

看護師

2週間以上うつ状態が続く人は病気の可能性があります。この病気は適切な診断と治療をすれば、完治させる事ができます。日頃からセルフチェックを心がける事が必要です。抗うつ剤による薬物療法が中心になりますが、必要に応じて心理療法も受けられます。

早期治療がポイント

男性

副作用の少ない薬です

気分の落ち込みや意欲の低下は誰もが感じる心の動きですが、ある一定期間を超えて続く場合にはうつ病である可能性があります。不眠や食欲不振、胃痛等の身体的疾患も伴う人もいます。集中力や判断力が散漫になるので、仕事でのミスが目立つ様になり自信を失う事で症状が悪化していきます。うつ病の原因は1つではなく、ストレスをはじめとする様々な要因が絡んで発症します。免疫やホルモン、神経に作用して体調不良を引き起こします。そしてこの病気にかかる人には性格や気質にいくつかの共通点があります。循環気質や執着気質を持つ人がそれ等にあてはまりますが、生真面目で仕事熱心な人が多く、心身の不調を全て自分の責任であると考えてしまう傾向があります。更に心の病については偏見が強く、本人も家族も他人に知られたくないと考える人が多い時代があります。しかし現在では心の病を患う人は急激に増加し、中でもうつ病患者数は100万人に達しています。今やうつ病は誰もが患う可能性がある病気として認識されつつあります。1人で悩む事なく、できるだけ早く専門医による診断と治療を受ける事が必要です。うつ病の診断と治療は精神科のある大きな病院か身近な場所にあるメンタルクリニックで受ける事になります。大きな病院なら多数の医師が在籍しているので、相性の合う医師を選ぶ事ができます。利用のしやすさや予約の取りやすさ等を考慮した上で利用する医療機関を決める事が必要です。本人が病気である事についての自覚が乏しく、治療を拒否する場合には家族からの相談にも応じてくれる所があります。うつ病の治療を受けるには、まず検査をします。中には他の精神疾患にかかっている可能性もあるので、正確な診断が必要になります。大きな病院ならCTやMRI等による画像診断や血液や脳波の検査もします。病歴や生活習慣等について考慮した上で今後の治療方針を立てていきます。特に飲酒の習慣がある人は必ず医師に伝えます。アルコールを過剰に摂取すると薬の効果にバラツキが生じて判断がし難くなるからです。中にはアルコール依存症について自覚していない人もいるので注意が必要です。治療効果が得られないばかりか、症状が悪化する場合もあります。そしてこの病気はいくつもの種類に分類され、それぞれの症状により薬の種類を使い分けていきます。治療に使用する抗うつ剤による副作用が問題となる場合があります。古いタイプの3環系や4環系の薬はやめまいやふらつき、喉の渇き等が強く出るので日常生活に支障をきたす人も多いです。しかし第一選択薬として広く利用されはじめているSSRIやSNRI等の抗うつ剤は比較的副作用の少ない薬なので安心して治療を受け続ける事ができます。更に人によっては心理療法を受ける事で高い治療効果が得られる場合があります。広く行なわれているのが認知行動療法です。人は日頃から主観的になりがちです。ストレスを生じやすく病気のきっかけになる場合もあります。心にイメージした事を意識する事でバランスの良い考え方に変えていく訓練を積み重ねていきます。この様な心理療法を受ける事で予防効果にも繋がります。心理療法は医師による場合もありますが、心理療法士から受ける事もできます。

専門家に通うべき理由

医療

うつ病を疑うなら内科に訪れて精神安定剤をもらうのではなく、精神科か心療内科に訪れてしっかりと診断してもらいましょう。専門分野のクリニックや病院なら、処方してもらえる薬も違うため、より早くうつ病の症状を楽できます。

適切な治療が必用

医者

うつ病と診断された際に大切な事は、安心して通院する事ができる病院選びをする事で効率よく病気の改善を図る事ができます。病院選びをする際には医師との相性であったり必要な費用がどれくらいであるかを考える事で、適切な病院選びが可能になります。